脊髄グループ
毎週木曜日 午後
頸椎症性脊髄症、後縦靱帯骨化症、環軸椎亜脱臼、頭頚移行部・上位頚椎(環軸椎亜脱臼、歯突起後方偽腫瘍、歯突起骨折)、関節リウマチ(環軸椎亜脱臼、頚椎すべりなど)、圧迫性頸髄症(頸椎症性脊髄症、椎間板ヘルニア)、圧迫性胸髄症(椎間板ヘルニア、黄色靱帯骨化症など)、脊髄腫瘍・馬尾腫瘍、脊椎腫瘍、小児頚椎疾患(ダウン症、Klippel-Feil症候群、Morquio病など)
環軸椎亜脱臼(かんじくつい あだっきゅう)
概要
環軸椎亜脱臼は、首の1番目の骨(環椎)と2番目の骨(軸椎)がずれ、不安定になる病気です。環軸椎亜脱臼は、関節リウマチの患者さんにみられることが多い病気ですが、リウマチ以外にも、外傷(歯突起骨折)、歯突起骨、環椎頭蓋癒合症、歯突起後方偽腫瘍、ダウン症、モルキオ病などに伴ってみられます。
治療
脊髄の障害が進行する場合には手術を行います。手術では、不安定になった頚椎をスクリューで固定する方法を行っています。頚椎のスクリュー固定は、すぐれた固定性が得られる反面、血管や脊髄を損傷する危険もあります。東大ではスクリュー挿入の精度を高めるため、コンピュータナビゲーションをいち早く導入し、安全に手術を行えるようつとめてきました。さらに平成19年からは、手術用のCT装置を導入し、設置したスクリューの位置をその場でチェックできるようなりました。環軸椎亜脱臼をはじめリウマチ頚椎病変の治療は、高度な専門性を要し、東大で特に力をいれている分野です。環軸椎亜脱臼と診断されたり、手術をすすめられたりした方はご相談ください。